白髪一雄生誕100年記念事業
生誕100年記念 白髪一雄展
「行為にこそ総てをかけて」
尼崎出身の画家・白髪一雄(1924年-2008年)の記念展。
生誕100年の節目を迎え、その画業と生涯を紹介します。  
会期 2024年7月27日(土)~9月23日(月・休)
※休館日:毎週火曜日
会場 尼崎市総合文化センター 美術ホール(入口5階)
時間 10:00~17:00
(入館は午後16:30まで)
料金 一般 1,000円/シニア(65歳以上)800円/大高生 700円/中学生以下無料
※障がい者手帳等をお持ちの方は半額、その介助者の方1名は無料
主催 白髪一雄生誕100年記念事業実行委員会
(尼崎市/公益財団法人尼崎市文化振興財団/尼崎商工会議所/尼崎信用金庫)


本展は、白髪一雄記念室(常設)とは別の、尼崎市総合文化センター4・5階で開催される特別展です。



会場へのアクセス詳細はこちらをご覧ください。
展覧会概要

足で描く白髪一雄
 抽象画家・白髪一雄(1924-2008)は、床に広げたキャンバスの上に絵具の塊を置き、天井から吊るしたロープにつかまってそれを素足で画面全体に展開させる方法で描きました。全身の力を込めて描かれた迫力のある作品は観る人に強烈な印象を与え、世界的に高く評価されています。
 白髪が素足で描くアクション・ペインティングを開始した1950年代後半、当時所属していた前衛美術グループ「具体」では、「これまでになかったものを創り出す」ことを目指し、若い会員たちが自由な発想で新しい表現を次々に生み出していました。なかでも特異な白髪の作品は、来日したフランスの美術評論家ミシェル・タピエに賞賛され、彼を通じて海外にも広く知られるようになります。
 白髪は生まれ育った尼崎に強い愛着を持ち、83歳で亡くなるまで当地に暮らし、制作しました。生誕100年を迎える今年、生誕の地・尼崎においてその足跡をたどります。
 本展では、作品だけでなく、作品が生み出された背景にも光を当て、エネルギーに満ちたアクション・ペインティングの原点ともいえる尼崎の祭りの記憶をめぐる資料や、生家「木市呉服店」にあったアトリエの再現、白髪が愛好した品々、さらには、創作のために心身を鍛えようと修行を行った天台密教に関連する資料なども加え、生涯にわたり飽くなき挑戦を続けたアクション・ペインターの画業を紹介します。
 また、様々な関連事業を通して、現代のアーティストたちにも影響を与えつづけるその作品の魅力を多面的に検証します。

展覧会チラシ(中面)[PDF:4.9MB]

展覧会チラシ(外面)[PDF:4.9MB]
主な出品作品



白髪一雄について

■白髪一雄記念事業とは
白髪は、生まれ育った尼崎に深い愛着を持ち、若い頃から晩年まで地元で精力的に作品を制作しました。生誕100年を迎えるにあたり、展覧会をはじめとする様々な事業を実施します。白髪の作品のダイナミックさだけでなく、新しいことに挑戦し続ける精神、地域との深い関わりなどについても知っていただき、地域の誇りとしていく機会にしたいと考えています。
■白髪一雄紹介映像


白髪一雄記念室
尼崎市総合文化センター 白髪一雄記念室ウェブサイト