尼崎ゆかりの抽象画家

白髪一雄記念室

記念室の展示記録(これまでの展示一覧)
展示内容

白髪一雄記念室 第26回展示「没後10年 白髪富士子 それは豊かに楽しいもの/ひそかにさびしいもの」


(2025年11月15日~2026年03月22日)

白髪富士子 制作風景 1960年頃
【会期】 2025年11月15日(土)~2026年3月22日(日)
【休館日】 火曜日、年末年始(12/29~1/6)
【開館時間】10:00~17:00(入館は16:30まで)
【入場料】 一般200円 シニア(65歳以上)・大高生100円 中学生以下無料
※障がい者手帳等をお持ちの方は半額、その介助者の方1名は無料。
※関西文化の日(2025/11/15(土)~11/16(日))は、無料開放します。

チラシ表面 [PDF]

チラシ裏面 [PDF]

▲クリックでチラシを表示できます。

 
 
アクション・ペインター白髪一雄の妻・富士子の歩みを回顧します。
 
 白髪富士子(旧姓 植村)は、1928年に大阪市南区順慶町通(現・中央区南船場)で時計店を営む商家に生まれました。
高校卒業後の1948年、20歳の時に3歳年上で京都市立美術専門学校の卒業を間近に控えた白髪一雄と結婚し、翌年に長男を出産します。
子育てをしながら白髪の絵画制作を間近に見るうちに、自身も創作に目覚めて作品制作を始めました。
1955年に白髪とともに前衛美術グループ「具体美術協会(具体)」に入会すると、具体美術展や芦屋市展を発表の場として本格的に制作発表を行います。富士子は和紙やガラスなど繊細な素材を作品に用いて注目を集めました。
 しかし、白髪一雄の評価が高まり多忙となったことから、富士子は1961年に自らの創作活動に終止符を打ち「具体」を退会。以降は自身の創作活動を一切行わず、白髪のアクション・ペインティングを補佐し、長きにわたり二人三脚で制作に励みました。2008年に白髪が亡くなってからは静かな余生を過ごし、2015年に86歳で亡くなりました。
 白髪富士子の研ぎ澄まされた感性は、残された数少ない作品からもうかがい知ることができ、近年その評価は高まっています。
 数年間ではありましたが、前衛美術家として才能を発揮した白髪富士子の貴重な作品と、白髪一雄の作品を合わせて、二人の歩みを紹介します。
 
トークイベント
「前衛美術家・白髪富士子の再評価」
戦後美術における女性アーティストの文脈から、白髪富士子についてお話を伺います。
 
講師:池上裕子氏(大阪大学大学院人文学研究科 教授)
日時:2026年2月15日(日)14:00~15:30
場所:尼崎市総合文化センター 7階会議室
定員:60名、先着定員に達し次第、受付を締め切ります。
要申込、参加無料(ただし当日券が必要です)
 
申込方法
以下の専用フォームにアクセスしてご応募ください。
 
 
お電話で申し込みもできます。申込期間(2026年2月13日まで)
(公財)尼崎市文化振興財団 美術担当 06-6487-0806(受付時間10:00~17:00)
 

作品解説

2025年12月7日(日)、2026年3月22日(日)
いずれも14:00~約30分
場所:白髪一雄記念室
定員:各日10名 参加費:無料(ただし当日券が必要です)
申込不要(当日、直接会場へお越しください)

 

記念室の展示(これまでの展示一覧)